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2018.11.22
富山新聞に当社の記事が掲載されました
医薬品共同開発へ協議 県薬連訪問団 スペインの企業と商談
富山県薬業連合会の富山・スペイン薬業交流訪問団は20日、首都マドリードのホテルで、バイオ医薬品関連企業との商談に臨んだ。
富山、スペイン双方の企業代表は医薬品の共同開発や自社製品の輸出に向け、業務提携の協議を進める方向で一致した。
富山県側からは医薬品製造やパッケージ印刷、機械製造など薬業関連12社の社長ら代表が商談に臨んだ。
スペイン側は、バイオ技術関連企業・団体で組織する「スペインバイオテクノロジー企業協会」に加盟する29社の代表が参加した。
前田薬品工業(富山市)は5社から面談を申し込まれた。
前田大介社長によると、複数の企業からバイオ技術で生産した医薬品原料の活用を求める提案があった。
前田社長は、肩こりを緩和する医薬品の輸入やアトピー性皮膚炎に適した化粧品などの共同開発を目指しており、「想像以上に情熱的に売り込まれた。大きな成果に結びつくのではないか」と喜んだ。
医薬品のパッケージ印刷を手掛ける朝日印刷(富山市)の朝日重紀専務は、医薬品やサプリメントを製造する企業に対し、独自の印刷技術をアピールし、「さらに協議を重ね、試作品の提供や輸出にこぎ着けたい」と語った。
県薬業連合会がスペインに訪問団を派遣したのは初めて。
県、日本貿易振興機構(ジェトロ)富山の各代表も参加した。
団員計17人は20日、ジェトロマドリード事務所を訪ね、日本と欧州連合(EU)の関税を削減する経済連携協定(EPA)が来年2月にも発効し、医薬品を含む貿易の拡大に期待した。
団長の稲田裕彦救急薬品工業社長は、現地企業が欧州全域をはじめ、スペイン語が使われる中南米や北米にも販売網が広がっていることを挙げ、「巨大市場を持つ企業と連携し、富山の薬を広め、技術を生かしたい」と語った。
訪問団は23日までマドリードに滞在し、24日に帰国する。