前田薬品工業株式会社

2017/03/12　富山新聞掲載記事内容

城端伝統の絹を知る

化粧水開発へ滑川高生

前田薬品工業（富山市）などと連携して若者向けスキンケア商品の開発に取り組む滑川高薬業科の生徒は11日、原料となる絹の提供を受ける南砺市城端の松井機業を訪れ、絹の特徴や城端伝統の絹文化について理解を深めた。

生徒らは開発する化粧水とリップクリームにシルク成分の溶液を使うことにしており、今回の見学は城端の伝統産業である絹を学び、手掛ける製品に愛着を深めようと実施した。

1、2年生の5人が訪れ、同社の松井紀子さんの案内で絹糸の巻き取りや機織りの工程を見て回った。生徒は2匹のカイコが生み出す繭から紡いだ糸を使う城端伝統の絹織物「しけ絹」の歴史や、生産の苦労について説明を聞いたほか、シルクの枕カバーで寝ると髪がつやつやになるといった絹製品の良さも教わった。

生徒らは商品のパッケージデザインなどを進め、5月末までの完成を目指す。