前田薬品工業株式会社

立山に美容健康リゾート

前田薬品工業
隈研吾氏設計、19年開業へ

前田薬品工業（富山市）は、立山町日中上野に、美容と健康のリゾート施設＝完成イメージ＝を建設する。地元産原料を使ったアロマ製品の工房やエステサロン、健康志向のレストランを整備する。2018年5月にも着工し、19年4月の開業を目指す。設計は建築家の隈研吾氏が担当する。

事業は同社の関連会社であるGEN風景（富山市）と持ち株会社の前田ヘルスケアホールディングス（HD、同）が担う。施設名は「Healtian-wood（ヘルジアン-ウッド）」とし、日本の原風景をテーマとする。約4万平方メートルの農地を購入し、宅地転用した約1万7千平方メートルに施設4棟を整備する。

立山のラベンダーやヒノキを使うアロマ抽出機を備えた工房やアロマ製品の販売店舗、ヘッドスパやエステ、マッサージを行う美容サロン、イベントに活用できる多目的広場も設ける。

第2期計画では隣接地の農地を購入し、宿泊施設や温泉施設を設ける。

高付加価値のサービスを提供し、1人の1泊宿泊料金は10万円以上を想定しているという。総事業費は10億円程度を見込んでいる。

前田ヘルスケアHDの前田大介社長らが16日、富山県庁に石井隆一知事を訪れ、事業概要を報告した。前田社長は「薬品会社で培ったノウハウを生かし、天然素材にこだわったモノ、コトを提供する施設にしたい」と話した。