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2017.12.06
北日本新聞に当社の記事が掲載されました。
2017/12/06 北日本新聞掲載記事内容
前田薬品工業
仏でアロマオイル販売
現地企業とサプリ開発
前田薬品工業(富山市向新庄町、前田大介社長)は、フランスでアロマオイル事業を展開する。来年中に立山町産のユズとヒノキを使ったアロマオイルのサプリメントを現地メーカーと共同開発するほか、アロマオイル製品を輸出する。8月には同国東部コルマールに事務所を開設した。アロマセラピーの本場でコスメ大国でもある同国に打って出ることで製品のブランド力を高め、国内販売増にもつなげる。
県薬連訪問団が縁
共同開発する現地メーカーとの提携は、昨年11月に前田社長が参加した県薬業連合会(会長・中井敏郎東亜薬品社長)の「富山-フランス薬業交流訪問団」がきっかけ。アルザスビジネス観光振興機構などの協力で実現した。現地で事業を進めていく上で拠点が不可欠と判断し、スイス・バーゼルにも近いコルマールを選んだ。
アロマオイルの原料となるユズには消化機能向上や血行促進、ヒノキには消臭・殺菌が期待される。香りだけでなく、飲むことでより効果を高めるためサプリ開発を発案した。提携先メーカーは、既にアロマオイルのカプセル剤を製造した実績がある。カプセル剤を飲んでから約30分で有効成分を体内に届ける高い製剤技術を持つ。
日本の医薬品メーカーが国立研究機関と成分分析した上で、製造したオイルを使ったサプリとして、効能・効果をアピールしながら市場への浸透を目指す。
輸出するのは、自社ブランド「Taroma(タロマ)」のマッサージオイルをはじめとするスキンケア製品。ユズとヒノキは、日本ならではの素材として希少性があるとし、フランス国内での需要を見込めると判断した。同社によると、欧州ではアロマオイルが医薬品として処方されているという。
前田社長は「コスメ大国で品質を認められればブランド価値が向上する。5年以内に海外売上高比率を10%に高めたい」と話した。
アルザス地方と文化交流に意欲
社長ら現地説明会
前田薬品工業などフランスに進出する日本企業の現地メディア向け説明会が4日、フランス東部コルマールであり、前田社長が今後の事業展開とビジョンを紹介。コルマールがあるアルザス地方とビジネスや文化面での交流を深めることに意欲を示した。
前田社長は立山町で計画している美と健康をテーマにしたリゾート施設を活用し、アルザス地方と富山の観光客が交流する場を定期的に設ける構想を語った。アロマオイル事業では、現地企業と連携を進めるほか、フランスを足掛かりに欧州全域で販路拡大を目指すことを説明した。
約30人が参加。佐藤隆正ストラスブール総領事やコルマールの市幹部、アルザスビジネス観光振興機構のトップらが出席した。