ニュース詳細

2018.01.10

富山新聞に当社の記事が掲載されました。

2018/01/09 富山新聞掲載記事内容

化粧品と医薬品融合

前田薬品工業 塗り薬市場投入へ

 

試作品、肌に優しく

 

前田薬品工業(富山市)は、化粧品と医薬品を融合した新領域の外用剤開発に着手した。医薬品の効果に加え、保湿成分など肌に優しい特徴を持つ塗り薬で、試作品を完成させた。今年10月の市場投入を目指す。医療費抑制で薬価が引き下げられ、競争が激しくなる中、付加価値を高めた製品で利益を確保する。

試作品は「顔湿疹保湿クリーム」で、非ステロイド系の抗炎症成分「ウフェナマート」に、化粧品に配合されることが多い天然保湿成分「セラミド」を構成する成分の一部を配合した。かぶれに効果がある上、皮膚の「バリアー機能」も期待できるという。

前田薬品工業は、消炎鎮痛用の貼り薬や湿疹の治療剤など外用剤に特化している。昨年からは基礎化粧品の企画開発にも着手した。今後は顔湿疹保湿クリームのほかにローションも開発し、ドラッグストア向けの一般用医薬品(OTC)として拡販する方針だ。

OTC市場では、大手の資生堂(東京)も化粧品と医薬品を組み合わせた製品を手掛けている。化粧品の特徴である使いやすさを生かした製品を投入し、競争力を高めようとする動きは今後も続きそうだ。